過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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43:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:19:21.20 ID:sXivYPE/0
「まぁ、気を悪くしないでくれ。
俺の仕事は、担当アイドルの育成計画に関する企画立案と、仕事量やスケジュール管理、あと対外調整。
当たり前だが、自分の仕事はちゃんとやるさ」
よっこいしょ、とプロデューサーさんはベンチから腰を上げ、手を差し出した。
44:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:21:57.98 ID:sXivYPE/0
「でも、あたしまでそれに付き合う必要は無い、って事でいいんだよね?」
「そういう事だ。所詮仕事なんだし、いいんだよ適当で」
「アハハハ! プロデューサーさん、担当アイドルにそーいうの言っちゃっていいん?」
「怒られそうだから、他の人には内緒な。おっ――やべ、ミーティングの時間だ」
45:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:24:36.29 ID:sXivYPE/0
「塩見っ」
「は、はいっ!?」
トレーナーさんは、腕組みをしながらジッとこちらを睨んでいる。
46:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:25:13.44 ID:sXivYPE/0
別にお仕事をナメていたワケじゃないよ。決して。
さすがにそこまであたしも自意識過剰じゃないし。
ただ――想定外だったよね、実際。
47:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:27:32.04 ID:sXivYPE/0
イベント当日、あたしと奏ちゃんは一度事務所に集合して、プロデューサーさんの車に相乗りする。
美嘉ちゃんは地元なので、現地集合ということだった。
現地へ向かう車内、ふと隣に目をやると、脚を組み、頬杖をついて窓の外を眺める奏ちゃん。
珍しくアンニュイやん? 女優なのは変わらんけど。
48:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:29:17.81 ID:sXivYPE/0
事件は正しく現場で起きた。
「城ヶ崎さんが来ていない?」
49:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:31:01.92 ID:sXivYPE/0
「へっ――」
な、何言ってんの奏ちゃん?
「幸いにも、私達の出番はイベントの中でも最後の方。
50:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:33:19.38 ID:sXivYPE/0
「聞いてた話と違うもん。約束が違うでしょうよ」
「じゃあ、周子は今日何もしないでこのまま帰るのね?」
「そ、そう言いたいワケじゃ――」
プロデューサーさんが、手を振りながら私達の間に入る。
51:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:38:54.43 ID:sXivYPE/0
あーあ、何でこんな事になっちゃったんだか。
まぁ、今度美嘉ちゃんに会ったら文句言ったろ。
あたしのせいじゃない。
52:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:41:14.74 ID:sXivYPE/0
んで、そのマジカルなんちゃらさん達は盛大に滑ってた。
そりゃあ、昼間っからこんな所でおムネがどうだのアッチの口だの、下ネタ連発されたら――ねぇ?
あはは、ひどいなー。何がシリコンメガ盛りやねん。
53:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:43:26.36 ID:sXivYPE/0
「そう」
「ま、こんな状況だし、成功しろってのが無理じゃない? 見てよアレ」
「ふふ――それもそうね」
マジカルさん達がでっかい重荷をあたし達に背負わせ、ステージから捌けていく。
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