過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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47:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:27:32.04 ID:sXivYPE/0
イベント当日、あたしと奏ちゃんは一度事務所に集合して、プロデューサーさんの車に相乗りする。
美嘉ちゃんは地元なので、現地集合ということだった。
現地へ向かう車内、ふと隣に目をやると、脚を組み、頬杖をついて窓の外を眺める奏ちゃん。
珍しくアンニュイやん? 女優なのは変わらんけど。
48:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:29:17.81 ID:sXivYPE/0
事件は正しく現場で起きた。
「城ヶ崎さんが来ていない?」
49:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:31:01.92 ID:sXivYPE/0
「へっ――」
な、何言ってんの奏ちゃん?
「幸いにも、私達の出番はイベントの中でも最後の方。
50:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:33:19.38 ID:sXivYPE/0
「聞いてた話と違うもん。約束が違うでしょうよ」
「じゃあ、周子は今日何もしないでこのまま帰るのね?」
「そ、そう言いたいワケじゃ――」
プロデューサーさんが、手を振りながら私達の間に入る。
51:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:38:54.43 ID:sXivYPE/0
あーあ、何でこんな事になっちゃったんだか。
まぁ、今度美嘉ちゃんに会ったら文句言ったろ。
あたしのせいじゃない。
52:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:41:14.74 ID:sXivYPE/0
んで、そのマジカルなんちゃらさん達は盛大に滑ってた。
そりゃあ、昼間っからこんな所でおムネがどうだのアッチの口だの、下ネタ連発されたら――ねぇ?
あはは、ひどいなー。何がシリコンメガ盛りやねん。
53:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:43:26.36 ID:sXivYPE/0
「そう」
「ま、こんな状況だし、成功しろってのが無理じゃない? 見てよアレ」
「ふふ――それもそうね」
マジカルさん達がでっかい重荷をあたし達に背負わせ、ステージから捌けていく。
54:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:45:19.09 ID:sXivYPE/0
「えー、どうもありがとうございました。
それではですね、え〜お次はいよいよ皆さんお待ちかね――あ」
「す、すいません。あの〜、城ヶ崎美嘉ちゃん。
55:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:47:05.82 ID:sXivYPE/0
【2】
(■)
初めてにしては上出来だ、なんていうのは、出来を評価する言葉として最低だ。
56:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:48:58.55 ID:sXivYPE/0
なぜ、私達二人が『リップス』と、司会者からアナウンスされたのか?
その理由は、会場に大きく手書きで掲示されたイベントの次第にあった。
57:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 11:50:49.63 ID:sXivYPE/0
「すごいな二人とも、良くやったぞ」
舞台袖、プロデューサーがいつになく驚いた様子で私達を出迎える。
「まさか、こんなに喜んでもらえるとは思わなかったわね」
努めて私は平静を装い、まずはプロデューサーと、次に周子の顔を見た。
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