過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
↓ 1- 覧 板 20
628:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:06:45.65 ID:vQzT5qlo0
【12】
(・)
――もっと、あの子達に、期待してあげてください。
629:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:09:04.49 ID:vQzT5qlo0
「俺はな――」
――――。
630:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:11:12.59 ID:vQzT5qlo0
行きがけのコンビニで朝飯を買い、車の中で食べながら会場へと向かう。
彼女達とは、現地で落ち合うことになっていた。
普段は流れているのに、休日の国道は朝っぱらから悉く渋滞していて、何でこんな混んでいるんだとイライラさせられた。
631:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:14:06.06 ID:vQzT5qlo0
「あら、おはようプロデューサー――ふふ、グラサン似合うわよ」
少し驚いた様子で、彼女は俺を一瞥すると、自分の手荷物の所へ向かっていった。
他の子達について聞くと、速水さんは携帯を弄りながら、どこか雑な仕草で指を差す。
632:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:15:45.05 ID:vQzT5qlo0
(187)
チッ、くそ野郎が。
せっかくLIPPSをダシにして346の急進派を唆して、ようやく出し抜けると思っていたのによ。
633:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:18:35.43 ID:vQzT5qlo0
おっと、携帯が――。
「兄貴、こっちは準備が出来ました」
「おうご苦労さん」
634:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:20:52.75 ID:vQzT5qlo0
振り返ると、俺の目の前には、いつの間にか男が二人立っていた。
一人は、髪をオールバックにしてグラサンをかけ、黒シャツに青地のネクタイを締め、テカテカの黒いダブルスーツを来ているシックな男。
635:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:27:53.98 ID:vQzT5qlo0
『おい、お前今どこにいる!?』
「しゃ、社長!?」
電話口の先は、てっきり俺の同僚か直上の上司かと思っていたから、俺の心臓はさらに飛び上がる。
636:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:30:57.27 ID:vQzT5qlo0
「しゃ、社長、あの」
『いいか、絶対に連中と顔を合わせるな。
鉢会うような事があれば、何をされるか分かったものではない。
もし万が一、出くわしてしまったなら――』
637:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:33:44.19 ID:vQzT5qlo0
「ふぇ――」
ニッコリと笑って、紫金糸が、そのでっかい手でスマホを取り出し、画面を操作した。
「ほれ、見てみぃ」
638:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:38:29.79 ID:vQzT5qlo0
「あっ――あ――?」
コツコツと、ピカピカの革靴の底を鳴らし、黒スーツが俺に近づく。
紫金糸は、俺の拘束を乱暴に解いて、黒スーツに俺を委ねたようだった。
769Res/709.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。