過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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633:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:18:35.43 ID:vQzT5qlo0
 おっと、携帯が――。


「兄貴、こっちは準備が出来ました」
「おうご苦労さん」
以下略



634:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:20:52.75 ID:vQzT5qlo0
 振り返ると、俺の目の前には、いつの間にか男が二人立っていた。


 一人は、髪をオールバックにしてグラサンをかけ、黒シャツに青地のネクタイを締め、テカテカの黒いダブルスーツを来ているシックな男。

以下略



635:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:27:53.98 ID:vQzT5qlo0
『おい、お前今どこにいる!?』
「しゃ、社長!?」

 電話口の先は、てっきり俺の同僚か直上の上司かと思っていたから、俺の心臓はさらに飛び上がる。

以下略



636:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:30:57.27 ID:vQzT5qlo0
「しゃ、社長、あの」
『いいか、絶対に連中と顔を合わせるな。
 鉢会うような事があれば、何をされるか分かったものではない。
 もし万が一、出くわしてしまったなら――』

以下略



637:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:33:44.19 ID:vQzT5qlo0
「ふぇ――」

 ニッコリと笑って、紫金糸が、そのでっかい手でスマホを取り出し、画面を操作した。
「ほれ、見てみぃ」

以下略



638:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:38:29.79 ID:vQzT5qlo0
「あっ――あ――?」

 コツコツと、ピカピカの革靴の底を鳴らし、黒スーツが俺に近づく。
 紫金糸は、俺の拘束を乱暴に解いて、黒スーツに俺を委ねたようだった。

以下略



639:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:54:04.37 ID:vQzT5qlo0
 (・)

 会場は、国内外の著名な楽団や、様々なトップアーティストが好んで使うというだけの事はあった。

 3階席まである客席の数は4,000席を超え、グルリとステージを見下ろす格好となっている。
以下略



640:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:56:02.90 ID:vQzT5qlo0
 スタッフの人達が一瞬俺の方を向いて、また作業に戻った。

 偉そうな態度かつ我知り顔で、堂々と手を叩いてみせたグラサン姿の俺を、たぶんどこぞの敏腕芸能関係者だと勘違いした人もいたかも知れない。

 本当は、うだつの上がらない一介のアイドルプロデューサーに過ぎないのに。
以下略



641:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 20:58:11.47 ID:vQzT5qlo0
>>640
誤字
最下段 “再開” → 再会


642:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:00:56.74 ID:vQzT5qlo0
 ウンウンと、満足げに何度も頷き、高木社長はなぜか、どこか誇らしげに俺を見つめた。

「やはり、私の目に狂いは無かったようだ。キミは、プロデューサーとして立派に、担当アイドルを導いたのだな」

「滅相もありません」
以下略



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