過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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643:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:03:07.62 ID:vQzT5qlo0
「LIPPSと一緒に戦える事を、私だけでなく、ウチのアイドル達もすごく楽しみにしているんです。
 あいつらは、あの高垣楓さんを破ったLIPPSを、ある種の目標としてこれまで頑張ってきましたから」

 そう言って彼は、彼や彼のアイドル達が、いかにLIPPSの一人一人に魅力を見出しているのかを熱く語った。

以下略



644:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:07:46.00 ID:vQzT5qlo0
 俺は返答に困った。

 なぜなら、俺が見てきた限り、ウチのLIPPSは練度の低い『Tulip』を披露する事になるのだ。

 今の彼の期待に応えられるものかは、保障できかねる。
以下略



645:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:11:09.67 ID:vQzT5qlo0
 固い握手を交わした後、俺は彼に案内され、ロビーにいるという765プロのアイドル達を見に行った。


 そこはさながら社交界の様相を呈しており、一般人はシャットアウトされているとはいえ、すごい人だかりだった。

以下略



646:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:13:03.29 ID:vQzT5qlo0
 あの、赤いリボンをした子――天海春香さんといったか。

「あのリボンの子の、隣の子ですか?」
「えぇ」

以下略



647:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:15:09.36 ID:vQzT5qlo0
「あっ、そうでしたか。それじゃあ、一旦ここで。またお会いしましょう!」

 慌ただしく俺に一礼すると、彼はサッと階下へ走り出していった。


以下略



648:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:17:13.71 ID:vQzT5qlo0
 速水さんは、どこだろうな――お、いたいた。

 相手は――おいおい、あれって確か、武田さんっていうめちゃくちゃ偉い音楽プロデューサーじゃなかったか?

 さすがに俺も一緒に付いた方が良いだろうか。
以下略



649:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:19:49.82 ID:vQzT5qlo0
 階下の喧噪にかき消されそうな声が、後ろから聞こえた。

 気のせいかと思えたが、振り向くと――187プロの、プロデューサーか。

 何しに俺に声を掛けてきやがった。また何か企んで――。
以下略



650:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:21:48.00 ID:vQzT5qlo0
 結局、あー、とか、うー、とか、要領の得ない言葉ばかり繰り返した後、そいつはその場をフラフラと去って行った。

 何がしたかったんだ、あの野郎。俺をイライラさせるのが目的か?

 これだけで、187プロの報復が終わるとは思えない。気を引き締めるべきだ。
以下略



651:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:24:34.03 ID:vQzT5qlo0
「その筋の組織というのは、どのような人達なのですか?」
「君が知る必要は無い。君の仕事は、LIPPSのステージを成功へと導くことだ」

 俺が尋ねても、まるでとりつく島も無い。

以下略



652:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:26:32.45 ID:vQzT5qlo0
 俺は激しく後悔した。

 何を勘違いしたのか、親父はカツ丼の大盛りと、せいろの大盛りを別々に持ってきたのだ。

 しかも料金はしっかり二つ分取られるという始末。
以下略



653:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:29:00.85 ID:vQzT5qlo0
 立ち尽くす俺に向かって、服部さんは、その場で会釈をした。

 俺も、軽く頭を下げた。

 何と言って声をかけるべきか、かけざるべきか迷っているうちに、彼女はやはりその場で、控えめに手を振った。
以下略



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