過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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645:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:11:09.67 ID:vQzT5qlo0
 固い握手を交わした後、俺は彼に案内され、ロビーにいるという765プロのアイドル達を見に行った。


 そこはさながら社交界の様相を呈しており、一般人はシャットアウトされているとはいえ、すごい人だかりだった。

以下略



646:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:13:03.29 ID:vQzT5qlo0
 あの、赤いリボンをした子――天海春香さんといったか。

「あのリボンの子の、隣の子ですか?」
「えぇ」

以下略



647:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:15:09.36 ID:vQzT5qlo0
「あっ、そうでしたか。それじゃあ、一旦ここで。またお会いしましょう!」

 慌ただしく俺に一礼すると、彼はサッと階下へ走り出していった。


以下略



648:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:17:13.71 ID:vQzT5qlo0
 速水さんは、どこだろうな――お、いたいた。

 相手は――おいおい、あれって確か、武田さんっていうめちゃくちゃ偉い音楽プロデューサーじゃなかったか?

 さすがに俺も一緒に付いた方が良いだろうか。
以下略



649:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:19:49.82 ID:vQzT5qlo0
 階下の喧噪にかき消されそうな声が、後ろから聞こえた。

 気のせいかと思えたが、振り向くと――187プロの、プロデューサーか。

 何しに俺に声を掛けてきやがった。また何か企んで――。
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650:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:21:48.00 ID:vQzT5qlo0
 結局、あー、とか、うー、とか、要領の得ない言葉ばかり繰り返した後、そいつはその場をフラフラと去って行った。

 何がしたかったんだ、あの野郎。俺をイライラさせるのが目的か?

 これだけで、187プロの報復が終わるとは思えない。気を引き締めるべきだ。
以下略



651:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:24:34.03 ID:vQzT5qlo0
「その筋の組織というのは、どのような人達なのですか?」
「君が知る必要は無い。君の仕事は、LIPPSのステージを成功へと導くことだ」

 俺が尋ねても、まるでとりつく島も無い。

以下略



652:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:26:32.45 ID:vQzT5qlo0
 俺は激しく後悔した。

 何を勘違いしたのか、親父はカツ丼の大盛りと、せいろの大盛りを別々に持ってきたのだ。

 しかも料金はしっかり二つ分取られるという始末。
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653:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:29:00.85 ID:vQzT5qlo0
 立ち尽くす俺に向かって、服部さんは、その場で会釈をした。

 俺も、軽く頭を下げた。

 何と言って声をかけるべきか、かけざるべきか迷っているうちに、彼女はやはりその場で、控えめに手を振った。
以下略



654:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:33:41.03 ID:vQzT5qlo0
 トイレから出ると、一般客の入場門も開放したらしく、会場のホールにはさらに大勢の人でごった返した。

 これは敵わないと思い、足早にそこを立ち去ろうとしたが、元職場の部長に呼び止められてしまった。

 見ると、どうやら傘下の会社連中にまで声を掛け、連れて来れるだけ連れて来たらしい。
以下略



655:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:38:25.74 ID:vQzT5qlo0
 LIPPSの出番は、最後から二番目との事だった。

 出番前の待機場所、ステージ入りする方法、持ち時間、捌ける方向等について担当スタッフから説明を受ける。

 事前に打ち合わせた内容と変更点が無い事を確認して、俺は了承した。
以下略



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