過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 09:57:48.86 ID:sXivYPE/0
「あっち着いたら隣の人への挨拶くらいちゃんとおし。アンタどうせ色んな人のお世話になるやろ」


 そう言われて母さんからもらったお団子は、もう残り少なくなっていた。
 そもそも、食べかけのものを「はいどーぞ」ってのも失礼な話だけどさ。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 09:59:39.10 ID:sXivYPE/0
 品揃えはあっちとそんな変わらないけど、そこは東京さすが。
 歩いて5分と経たずエンカウントする程度には、コンビニの数が多いよね。

「んっふっふ〜♪」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:02:27.73 ID:sXivYPE/0
 この辺の高校生かな?
 ウェーブのかかった長髪で、だらしなく学校の制服と思わしき上着を着崩した女の子。

 後ろのあたしに気づく様子も無く、彼女はブラブラの袖で眠そうな目をこすりながら、
 自分の部屋に入っていった。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:04:12.26 ID:sXivYPE/0
 さて、無事に新生活をスタートさせたシューコちゃんでありました、が――。

 課せられた、ミッションがあったんだよね。みっしょん。


以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:08:33.98 ID:sXivYPE/0
「あ、あの〜――アイドルって、どうかな?」


 三日目くらいかな。
 東京名物“東京ばな奈”を片手に、将来について考えるフリをしながら駅前を歩いてた時。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:11:40.76 ID:sXivYPE/0
 どうせやること無くてヒマだし、誘われるがまま近くの喫茶店へ。
 奢りでいいって言うから、本当に遠慮無く注文しちゃったけど大丈夫かな?

「東京には、一人で来たのかい?」

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:13:09.36 ID:sXivYPE/0
 有名な芸能事務所らしいし、こういう人のインスピレーションは確かなのかも知れない。

 でも、あまりに適当すぎない? あたしが言えた話じゃないけどさ。

 ひょっとしたら、適当な業界人を騙るナンパヤローかも。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:16:12.54 ID:sXivYPE/0
 席に座り直したあたしを相手に、彼は話を続ける。

「もちろん、いつまでも無償という訳ではないよ。
 三ヶ月程度、体験コースというものがあって、そこに候補生として入会すればの話だ」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:19:18.43 ID:sXivYPE/0
「――は?」
 男の人の目が点になる。


 別にあたしは守銭奴であるつもりも、食い意地張ってるつもりも無いんよ?
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:21:17.81 ID:sXivYPE/0
 で、書類を揃えようと週末日帰りで実家に帰って、父さんとも相談して――。

「あ、アイドルってお前――」
「ふふ〜ん。大手の事務所にスカウトされたんだよー、あたし♪」
「ユーチューバーとかじゃないんよな?」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:27:54.01 ID:sXivYPE/0
 契約当日、事務所の前であたしを待っていたのは、勧誘してきた人――プロデューサーさんって人と、隣にはもう一人。

 それはもう、めっちゃくちゃキレーな女の子が。


以下略



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