過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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81:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:18:26.50 ID:sXivYPE/0
「えっ、志希ちゃんあたしんちの隣!?」
「へぇー、そうなんだー。じゃあ今日は周子ちゃんちに泊まっちゃおっかなー♪」
「隣同士なのに泊まる意味ー♪」
「せっかくだからフレちゃんも行っていいー?」
「せっかくの意味ー♪」
以下略



82:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:20:42.59 ID:sXivYPE/0
「えぇ、そうでしょうね」

 それはそうだろうと、私は思った。
 周子だけでなく、こんないい加減そうな子達と一緒にユニットを組む事になるなんて。

以下略



83:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:21:38.79 ID:sXivYPE/0
「――謙遜しているつもり?」
 それとも嫌みかしら。

「本気でそう思ってるよ。あの三人にも――もちろん、奏ちゃんにも」

以下略



84:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:23:29.43 ID:sXivYPE/0
「何せ、自分とユニットを組む周子ちゃんに、発破を掛けるくらいだもんね」
「いけない事かしら」
「お、本音出たカンジ?」

 ――私としたことが、つい乗せられてしまったようね。
以下略



85:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:26:09.41 ID:sXivYPE/0
「単に、あの二人が見るからに問題児だからでしょう」
 手に負えない子達の世話なんて、誰も進んでやりたがらない。

 何か、ゲームでもしているのかしら。
 フレデリカが両手を合わせ、上に突き出しているのを見計らい、周子と志希も同じくそれに続いている。
以下略



86:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:28:35.44 ID:sXivYPE/0
「リップスじゃ駄目なのか?」


 事務所1階のラウンジは、今日も朝から大勢の人が来ている。

以下略



87:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:39:40.21 ID:sXivYPE/0
「おぉーっ? シキちゃんその心は?」
 フレデリカが志希に熱いまなざしを寄せる。


「口ってさ、物を食べたり飲んだり、声を出したりさえできれば基本的に生きていけるじゃない?
以下略



88:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:42:52.27 ID:sXivYPE/0
「フーンなるほどー、それだと唇がすんごいキレイなカナデちゃんは超強そうだねー☆」

「はぁっ!?」

 フレデリカが突拍子も無い事を言うと、皆が一斉に私へと顔を向けた。
以下略



89:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:45:01.89 ID:sXivYPE/0
 サマーフェス本番までは、あと約2ヶ月半。

 曲のサンプルが出来上がるまでの約1ヶ月は基礎レッスンに打ち込み、その後は本格的な曲合わせと、ユニットと曲の宣伝を兼ねたイベント出演を行っていく、という事だった。


以下略



90:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:47:23.67 ID:sXivYPE/0
「一ノ瀬っ! 何をしている、配置につきなさい!」

 トレーナーが私達に檄を飛ばさない日は無いけれど、彼女へのそれは毎度際立っている。

「えー? もういいじゃん、十分頑張ったよアタシー」
以下略



91:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:48:53.60 ID:sXivYPE/0
「わぁーっ! シキちゃんすっごい上手ー、フレちゃんにもテルミー♪」

 私達の中でも一際賑やかな声――フレデリカに至っては、ある意味では志希以上に常軌を逸している。

 何せ彼女は、これまで一度足りとも、トレーナーの指示通りにレッスンをやり通した事が無いのだ。
以下略



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