過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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29:名無しNIPPER
2018/02/18(日) 04:54:05.39 ID:3q5gIlsj0
 美味しいお酒と、適度なおつまみを齧りながら、他愛もない会話をしているとにこが戻ってきた。
 両手にたくさんのビニール袋を持っていたので、慌てて立ち上がり、片付けを手伝う。

「エリー、案外気が利くところもあるのね」
「べ、別にこれくらい大したことじゃないわよ」
「ニートだって聞いていたから、何にもできないやつになったんじゃないかと思って」
「いやねえ、流石に手伝いくらいはできるわよ、料理もしているし」
「料理といえば、凛が料理を教えてくれって言ってきたわね、お互い忙しいから、なかなか都合がつかないけど」

 会話に花が咲き始める。
 お酒が入ればきっと仕事の愚痴とかしか聞くことはないだろうと見込んでいたから。
 
「ところでエリー」
「どうしたの?」
「働くつもりはないの?」
「難しい相談ね」

 私は眉をひそめる。
 働くことになったら、今やっているゲームはどれも中途半端になってしまう。
 当然交流はなくなってしまうだろうし、ギルドマスターもやめることになる。
 朝早い職場になればわからないけど、夜遅くとか働けば亜里沙にお弁当も作ってあげられない。

「いや、働くのはそう難しいことではないわよ」
「それはまあ、そうかもしれないけど」
「賢いエリーなら分かるでしょ、結婚する気もない、彼氏だっていたことがない、しかも働くつもりもない人の末路が」

 彼氏がいたことがないのはにこも同じでしょうに。

「確かに、いま亜里沙に捨てられたら野垂れ死ぬわね」
「私は嫌よ、エリーの別れがそんなのなんて」


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