過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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624:名無しNIPPER[sage]
2018/08/12(日) 15:32:25.20 ID:A0mj3J2n0
 私はその衣服を全力でスルーし、南條さんの瓶ビールに意識を向けたけれど、

「これから姉さんには、Re Starsのリーダーとして
 次のライブの参加者なり、関係者なりに挨拶をして頂きます」

 あの衣装を着て。
 と妹が指さした先には、当然のごとく薄い布一枚が置かれていた。
 アレを着る(というか羽織る? 身につける?)と、どういう経緯で決まったのかわからない
 Re Starsのリーダーとしてのポジションが確保できるのであろうか。
 もしくは絢瀬絵里の芸人としての資質を見出して、体を張ったギャグで笑いを取りに行く
 TOKIOのリーダーみたいなポジションを求められているんだろうか。
 心の中で涙を流しながら、静かに天を仰ぐと
 そこには亜里沙の字で「バカが見る」って書いてあった。
 涙の量が増えた。


 手渡された衣装を眺めながら、
 しばらく呆然としていると、
 南條さんから、私はきついけど絵里さんなら行ける。
 などという微妙に世知辛い励ましを受けた。 
 苦笑をしながら、なぜもう30に片足を突っ込んでいるアラサーが
 バニーガールなどという破廉恥な衣装をしなければいけないのかと
 心の中で絶えず疑問に思っていたけど、当然のごとく誰も答えてはくれなかったので
 仕方なしに解せないという思いを抱えながら衣装を着てみたけれど。

「この格好、二重の意味で寒くない? あ、もちろん身も心もって意味で」

 なんて尋ねてみたけれど、
 二人はお互いの顔を見合わせたまま、なんとも言えない表情を浮かべつつ。
 妹の方は、シリアスな表情(失敗している)をしながらこれからの事次第を説明してくれた。


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