過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
1- 20
794:名無しNIPPER[sage]
2018/10/18(木) 20:37:02.06 ID:6vPWxeOdo
 Re Starsの面々が揃う控室にたどり着くと、
 場があまり盛り上がっていないことを誰かに聞きつけたのか、
 それとも(空気の読めない)誰かに教えられでもしたのか、

「プロデューサー」

 Re Starsの面々で姉を除けば、唯一大舞台を経験していて、
 かつ年長者でもある善子さんが不安げな表情を隠さずに話しかけてきます。
 一応、現場責任者である私がこの場に来た時点で、
 何かしらの事情は感じ取ったのか、他の面々もエヴァさんを除いてこちらに視線を向ける。
 
「皆さん、センターを務める澤村絵里が倒れました」
「はい?」
「あいにく代理はいません、皆さんは4人でステージに立つことになります」

 冷静になろうと務めたつもりでしたが、声は震えていました。
 4人でステージに立たせることに対して躊躇いを持ったのではなく、
 思ったより、本当に思ったより、姉が彼女たちの中心にいたことに驚きを隠せないのです。
 朱音さんはもう倒れんばかりにうなだれて、善子さんも顔を伏し、エヴァさんはいつもの通りですが、

「無理です」
「朝日……」
「私たちにはあの人が必要なんです、
 あの人がいなければ何も出来ません
 まして、A-RISEの方々が出ても盛り上がらないステージでなんて……」

 朝日さんのダメージが大きい。
 こと、姉に対して一番辛辣な意見を言ってのける彼女ですが、
 それはヒナから、そう接することで絢瀬絵里の精神の安寧に役立つと教えられたから。
 いや、未だに姉の正体に気づかないのは……たいした問題ではないので置いておきましょう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
984Res/926.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice