過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
↓
1-
覧
板
20
808
:
名無しNIPPER
[sage]
2018/10/18(木) 20:53:21.67 ID:6vPWxeOdo
「素晴らしいわ朱音ちゃん、私もスクールアイドルとしてたくさんの子を見てきたけど
本当に飛び抜けて上手だと思うわ」
「え、英玲奈が言うと信頼度低いけど、あなたがいうならそうなのかもね」
「リリーは、ダンスが上手なんです。だから……もし、
私が大人になれるのなら、二人のアイドルユニットっていうのを見てみたくて」
雪姫ちゃんが目を伏せる。
元気づけたかった。
きっと病気なんてすぐに治って、
元通りの生活を送れるようになるって言いたかった。
無邪気気ままに励ましの言葉もかけてくれそうな、
朱音ちゃんやリリーちゃんでさえ、
次に会う時には意識がないかも知れないとか、
こうして会話していたっていつ体調が急変するとか、
心配になっているというのに、
大人にわりと近い私や英玲奈が、
心配ないとか言えるわけがなかった。
この場にいたのが高坂穂乃果だったら、
もしかしたら――
「見られるわ」
「絵里さん?」
「私の知り合いなら、そう言うと思う」
「……でも」
「それにね、どこでだって見られるわ、
遠いところだったとしても
朱音ちゃんの歌や、リリーちゃんのダンスなら
届きそうな気がしない?」
「そうよ! 絵里先輩の言うとおりだわ!
ねえ、雪姫! あなたがどこに行ったって!
どこにだって歌を届けてみせる!
おいそこの銀髪!」
「?」
「二人でユニットを組んで、片っぽ歌って片っぽ踊るじゃ格好悪い!
アイドルユニットにしよう! センターは絵里先輩で!」
「すごい! 絵里さん! 頑張って!」
「……うん、約束する」
グループ名やかけ声も考えられ。
面会時間を過ぎても過ぎても、
看護師さんたちにしこたま叱られるまで私たちは一緒に、
夢を、
未来を、
ずっとずっと途方もない理想を、
笑顔を浮かべ話し続けた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
984Res/926.27 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1518804924/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice