過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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809:名無しNIPPER[sage]
2018/10/18(木) 20:53:53.72 ID:6vPWxeOdo
 絢瀬絵里という人間の来訪から一週間。
 西園寺雪姫さんは短い生涯を終えた。
 葬儀にはμ'sやA-RISEといった元スクールアイドルが故人たっての希望で集い、
 外国に行っていた南ことりには私が頼み込んで戻ってきてもらった。

 思えばことりに頭が上がらないのは、
 そのあたりの事情もあったのかも知れない。



「行かないと……」
「お目覚めですか?」
「和木さんじゃないですか……どうしたんですこんなところで」
「お嬢様がいるところには、この和木、
 何があろうと参上する次第です、たとえあの子のスカートの中でも」

 真姫のお世話役……というか西木野家のお手伝いさん。
 和木さん(フルネーム不明)が私の顔を見下ろしていた。
 何でも彼女に膝枕をされていたらしく、
 のちのち、どんな金銭が要求されるのかと思うと、
 恐ろしくて仕方がなかった。
 彼女は西木野真姫のこと以外はゴミかなんかだと思ってるフシがあるし。

「すみません和木さん、ステージはどちらですか?」
「ここがステージ脇です、声が聞こえてきませんか?」
「……これは」

 穂乃果の声。
 私が意識を失ってしばらく、
 千歌さんを中心としたはじまり。のライブや、
 SUNNY DAY SONGも披露されて。

 Re Starsの面々がデビュー曲を披露する直前、観客からブーイングが起こった。
 プログラム的にはこの場面で終了であるから、
 たしかに不満足もあればそういう態度を示されるのもわからない。
 多くの観客や、一部のスタッフや、一部の記者――とにかく、
 私たちに敵意を向けていた人全体が一体となって、
 憎悪を撒き散らすように、すべてをなかったコトにさせるように、
 悪意で私たちのことを叩き潰してしまおう、そんな意図を。


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