過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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963:名無しNIPPER[saga]
2018/11/19(月) 19:45:59.83 ID:0yATqnax0
 容赦なく相手を罵倒するツバサではあるけれど、
 意味もなく相手をけなすことはしないから、よほど腹に据えかねた体験だったらしい。
 悲しみというか、悔しい思いと言うか、悔恨という表現が適切であるかのような、
 誰を責められる立場ではなく、私を罵ったところで気持ちは晴れない。
 
「……何があったのか、話しても良い?」
「ええ、私は聞かないと……ごめんなさい、嫌なことを思い出させて」
「いいえ、胸に抱えておくのは辛かったから。
 ほら、容量少なそうじゃない私の胸って」

 そこは笑って良い台詞なの? 真面目にそこは関係ないって言えばよかったの?
 疑問は尽きなかったけど、ユッキが止めてくれたので失言は避けられたみたい。

「警察が駆け込んできて、事情を聞かれたあなたの父親は
 まっさきに住居不法侵入を主張したわ、窓を蹴破ったから器物破損もか、
 私が悪いと言わんばかりに、子ども相手に理路整然と罵ってきた、当時あなたと同じ歳よ?
 同じ年頃の娘がいる大人のすることって思っちゃったわ」
「ごめんなさい、あの人は自分が被害を受けると相手を責めることしかできないの
 相手が十中八九悪い、自分に非はない、今でもそう――
 そのくせ、想定通りにコトが進まないとパニックになる……」

 あの人が社会人としてまっとうに働いてきた事実がある以上、
 一定の水準を超えた能力は持ち合わせているのだろうとは思う。
 本当に仕事関連で優秀であったかは、私自身が推して知るべきもないことだけど。
 当時幼かったであろうツバサにはいくら謝罪をしたところで足りないかも知れないけれど……。

「あれは……そっか、冷静ではなかったのね、
 だから、自分が保護した娘を誘拐しようとしたなんて、
 駆けつけたおまわりさんが苦笑いすることを言ってたのか……」


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