過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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45:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 15:45:24.40 ID:j5Kms53n0
 前日までの”姉なんて見下すモノ”くらいに考えていそうな冷徹ぶりとは打ってかわり、
 醸し出すオーラさえもプリティーな感じに変貌しキャリアウーマン(笑)状態。 
 さんざっぱら首を捻りながら、必死に冷たい声を出そうと努力した挙げ句、
 お姉ちゃんの朝ごはんが待ち遠しいです! と誤魔化されてしまい、
 朝から疲労感でいっぱいになった私も深く追求することなく姉妹の朝食は続く。

「そういえばお姉ちゃん、ハニワプロの所属のアイドルの管理のことだけど」

 過去に戻ったかのような口調のままで話し出す妹。
 今まで表情を変えることすら珍しかった彼女が、なぜかニッコニコ笑いながら美味しい美味しいと
 連呼しながら食事を重ね、昼食も作ってあるからと説明するとハラショーと言いながら喜んでくれた。
 違和感は多少なりとも感じるんだけれども、昨日までの妹と同時に
 記憶の中にそんな妹をついこの前見たような気がしたから、そこまで変とは思わない。

「でもね、だいじょうぶ。私も手伝うし、気軽にやってくれれば平気です」
「手伝う? あなた昼間は働いているんでしょう?」
「え? あれ? 知らなかったっけ? 私はハニワプロで働いてるって」

 姉妹で顔を見つめ合い、二人の記憶の出来に差異があるのは仕方がないとしても、
 あたかもその事実を知っていたかのように話されてしまうと、
 あれ? そうだったかも? なんて思って深くは考えない。
 ただ亜里沙の方は難しい表情をしながら、自分自身にあるまじき記憶がある気がします、
 と、よく分からない発言と怪訝そうな表情をしながら首を傾げている。
 雪姫ちゃんに心のうちに問いかけてみると、恐らくそれは記憶の混濁があるものと教えてくれた。
 何の記憶? って問いかけてみると、過去に体験した行為が世界を変遷しても
 何となくそうだった程度で残っているのかも知れないと話してくれた。
 世界の変遷とか、過去の記憶とか、まるで中学二年生時の朝日ちゃんの妄想みたい――
 ん? 朝日ちゃん? 朝日ちゃんって誰? 記憶を掘り起こしてみても、
 そんな人物と過去に出会ったかもしれないくらいしか思い出せないのに、
 何故仲の良い友人であったかのように振り返ってしまったんだろう?


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