過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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56:名無しNIPPER[sage]
2018/11/27(火) 04:23:30.95 ID:dX+UK2dc0
 ”園田”さんはついに私に対して――いや、姉に対してでしょうか?
 自分を確かに見ているような気もするんですが、誰か違う人間に対して”宣戦布告”をしているように思います。
 その事が読み取れてしまうのは以前まで仲が良好であったからであるのか、
 言外に相手が伝えているのかまでは判断が付きませんが。

「そのことを姉は知っていますか?」
「……いいえ」

 相手の態度が揺れたことが分かります。
 彼女は存外……というより、μ'sの中でおそらく一番姉に対する好感度が高いので。
 度々口にしていた尊敬の念と言うよりも、恋愛感情と表現したほうが私にはしっくり来ます。
 ただ、控えている二人はそんな”海未”さんの心境を知ってか知らずか――いや、恐らく分からないんでしょう。
 彼女を矢面に立たせて居丈高な態度を取っている二人が、急にとても可哀想な子に見えてきました。
 心の中に沸き上がる苛立ちを出さないように――いえ。

「黒澤さん」
「はい」
「他の事務所に行っても頑張ってください」
「はい」
「それから――社交辞令でも今までお世話になりましたくらいのおべっかは
 使えるようになったほうが良いですよ? いくら私に敵意を持ち合わせていても」

 姉であるダイヤなら私の敵に回ると宣言するようなことがあれば、こんなつまらないヘマはしません。
 海未さんも痛い所を突かれたと言わんばかりに苦笑し、ルビィさんのこちらに対する視線は悪意が強くなりました。
 どのみち――彼女はさしたる障害になることはないでしょう。
 事務所から出るのは自身の意志でありましょうが、出ることに心を砕いたのは恐らくダイヤ。
 高校時代から善子さんとかの後ろにひっついていてそのままアイドルになった彼女が、
 模範的な行動を社会で取れるとは思いません、無視しても構わないでしょう。


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