過去ログ - 武内P「笑顔です……変身ッ!」
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111:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/15(土) 01:51:25.11 ID:KdKGsJk7o

「……!……!」


 何かをしなくてはいけないのは、わかる。
 だが、間違った選択をすれば、それはそのまま終焉を意味する。
 彼女は当然そうであるし、私もまた、同様に。
 ……何より、とても嫌です。


「……!……!」


 絶え間ない波が、彼女を襲っているのが表情から見て取れる。
 寄せては返す波ではなく、洪水の様に怒涛の勢い。
 高波と表現するには、あまりにも高い波。
 きつく引き結ばれた口元は、普段の形の良い唇とは結びつかない程だ。


「……!……!」


 最早、言葉を発する余裕すらないのだろう。
 息を呑めば、その分だけ外に出てしまうのだろう。


「……」


 限界。
 その二文字が、頭の中をよぎり、諦めようとした。
 その時、



「……!……!」



 光を見た。


「……!……!」


 彼女の横顔からほんの少しだけ見える、瞳の奥の輝き。
 彼女は、諦めていない。
 嵐の中の、ほんの少しの空白を待っているのだ。
 ならば、


「頷いてくださるだけで、結構です」


 私も、諦めるわけにはいかない。
 私は、彼女のプロデューサーなのだから。


「……!……!」


 オムツに手をかけ、引き上げる準備を整える。
 羞恥も、躊躇も、危機的状況の前では邪魔でしかない。


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