579:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/12(土) 23:06:51.32 ID:OWaII7a+o
「え、と……」
あー、どうしよ、これ。
「――すみません」
反応に困ってたら、#メシア。
微笑みを浮かべながら、カバーが来た。
「先に行って、車を回しておいて貰えますか?」
聞きようによっては、偉そうな言葉。
でも、自分を#ヘルプするためのものだと、わかる。
「いえ、あの……」
#粘る。
「お願いします」
#お辞儀。
「……わかりました」
男の人はそう言いながら、ズボンからお財布を取り出し、
中から紙幣を抜いてレジに置いた。
「領収証をお願いします」
あ、もしかしてと思ったけど、お仕事で使う服だったんだ。
うん、そうだよね。
普通に私服を選ぶんだったら、プライベートだから。
#デートのタグは、つけないのが正解だったね。
「宛名は、先程の名刺の通りで。但し書きは、衣装代でお願いします」
お釣りは……女の人が、受け取るか。
男の人は、そう言うと――サングラスをひょいとつまみ上げた。
まあ、会社のお金でそういう#私物は買わないか。
似合ってると思ったんだけどね。
「では……先に、行っています」
言い残し、店外に出る途中でサングラスを棚にかけ直す。
どーせ後で拭かないといけないから、構わないんデスけどね。
でも、そーゆー気配りは結構嬉しいもんデス。
#スカウトには驚いたけど、悪い人じゃなさそう。
「……」
さ、#仕事、#仕事。
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