過去ログ - 【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語
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名無しNIPPER
[saga]
2019/01/21(月) 23:38:47.32 ID:OBu1iGxQ0
「進路クリア。ノア、発進どうぞ」
「輸送船ノア。発進を開始します」
スロットルを上げ、スラスターが火を噴き出す。徐々に船体が加速し、港から離れていく。
ブリッジのモニターが、護衛をしてくれる艦を捉える。予め、ハロが受け取っていた識別信号と同一のものだ。
艦のデータと照合しても、ガートルードだという称号結果が出るだけ。敵である可能性はゼロだ。
月から離れたので、運転をオートパイロットにする。到着までモニターに齧り付いていたら、先に倒れてしまうのがオチだ。
AIのハロは言動とは裏腹に優秀なので、進路上に障害物等があれば勝手に、航路の再計算をして回避をしてくれる。
安全を確保したクルーたちは、潰れた休暇を補填するために、艦内へと出掛けていった。
「リヒト、後はハロがするから、君も遊んできたら?」
「エースさんとお話するいい機会かもよ〜?」
「…今回限りの契約じゃないの?」
「わっかんな〜い」
そう言ってハロははぐらかす。AIってこんな行動をするのか?
「…まあ、ここにいるのは暇だし。俺は行くけど大丈夫?」
「暇な時は皆の端末にお邪魔するよ〜」
ならば、問題は無いか。そう結論付け、リヒトはブリッジを出た。
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