過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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13: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/04/28(日) 13:51:14.55 ID:WoQi+oWD0

千歌「え、それじゃもしかしてそのポケモン図鑑……って言うのも持ってかれちゃったってことですか?」

鞠莉「ああ、それなんだけどね。あなたたちの分はここにあるわ」


そう言って鞠莉さんが私たちにそれぞれ橙色と水色の板状の端末を差し出してくる。


曜「え、じゃあさっきのって……」

鞠莉「あれはわたしの……ついでに言うならロトムもわたしの手持ちなんだけど……なまいきな上にイタズラが好きな子でね……」

千歌・曜「「…………」」


私たちは思わずジト目で鞠莉さんを見つめる


鞠莉「何、その目は?」


軽く頭を掻いてから、鞠莉さんは頭を振って、言葉を付け足す。


鞠莉「……コホン。とりあえず、あなたたちのポケモン図鑑。ここで渡しておくわ。ホントは使い方も含めて研究所で教えるつもりだったんだけど……これがあるとポケモンバトルも便利になるから」

曜「便利、ですか?」


私は橙色の図鑑を、曜ちゃんは水色の図鑑をそれぞれ受け取る。


鞠莉「取り急ぎだけど……スライド式になってるから、画面を出して液晶を押してみて?」

千歌「ここですか?」


言われたとおり、図鑑の開いて、液晶を押す──と


 『トリミアン ♀ Lv.15』


というデータが表示されていた。


鞠莉「……さっきの子、ホントにトリミアンだったのね」

曜「私のラプラスは……Lv.20って表示されてる」

鞠莉「この通り、図鑑があれば、自分の手持ちや周りにいるポケモンの詳細なデータがわかるわ。ポケモンの強さ、使える技とかもね。きっと戦闘の役にも立つと思うから、うまく使ってね」

千歌「あ、ありがとうございます」

鞠莉「ついでに……わたしの図鑑が発している固有電波も登録しておいたから、マップを開くと表示されると思うんだけど」

曜「あ、ホントだ」


言葉に釣られて、曜ちゃんの図鑑を覗き込むと、確かにマップが表示されていて、アワシマから少し離れた場所で赤く点滅している表示がある。


鞠莉「そこにロトム……とわたしの図鑑があるってことね。……よりにもよって面倒くさいところに逃げ込んでくれたわね」

千歌「ここって……」

曜「うん……」


曜ちゃんと二人で顔を見合わせる。


千歌「クロサワの入江ですよね」

鞠莉「あはは……さすが地元民。詳しいわね」


──クロサワの入江。

ウラノホシタウンの西端にある入江で、地元の人でもほとんど立ち入り禁止の場所だ。



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