過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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18: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/04/28(日) 13:58:48.69 ID:WoQi+oWD0

その後、結局すごい怒られたんですけど、と私は笑いながら付け足す。


曜「でも、あのとき千歌ちゃんにどうしてあんなことしたのって聞いたら、こう言ったんです」

 千歌『チカも怖かったけど……曜ちゃんに何かあったら嫌だったから』

曜「千歌ちゃん、誰かが困ってたら放っておけないんです」

鞠莉「……」

曜「それが人でも、ポケモンでも放っておけない。千歌ちゃんってそんな人なんです」

鞠莉「……なるほどね」

曜「それで今回もどうにかしてくれる──と言うか止めても聞かないんじゃないかなって……まあ、今回はしいたけも一緒だし」

鞠莉「……確かにどちらにしろ、二手に分かれる必要はあったから、間違った選択ではないのだけれど……」


鞠莉さんの話を聞きながら、私は図鑑の表示を見て足を止めた。


曜「──鞠莉さん」

鞠莉「? What ?」

曜「近くに……います」


私はサッと図鑑の画面を鞠莉さんに見せる。

図鑑に表示されたマップには自分たちの現在位置を示すアイコンと、追いかけているロトム図鑑の赤い点滅が重なっていました。





    *    *    *





千歌「迷子のポケモンくーん?」


私はしいたけの後ろを付いていきながら、反響する洞窟内で声をあげる。


千歌「うーん……せめて、どんな名前かくらい、聞いて置けばよかったかな」


ロトムが手に持っていたのは両の手にボールを1個ずつ。それなら、2匹のうちのどちらかが今現在、迷子になってる子だと思う。

鞠莉さんなら、もちろん何のポケモンかは知ってるはずだから、それさえ聞けば……。


千歌「まあ、名前聞いただけじゃ、どんな見た目かわからないけど……ん?」


──ガンガン、

何か硬いものを打ち付けるような音が聴こえてくる。

その音を、辺りを見回しながら探していると──大きな岩の割れ目に、ガンガンと身体をぶつけているメレシーを見つける。


千歌「あわわ……なんかすごい頭ぶつけてる……」
 「ワフ」

千歌「もしかして、ロトムにボールをぶつけられて、逃げてきたメレシーかな?」
 「ワォ…?」


そんな風にしいたけと会話していると、

 「メ…」

メレシーと目が合う。



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