46: ◆CaWSl75vrE[saga]
2015/07/03(金) 00:47:03.33 ID:/y7DNaaa0
「司令は今私に襲われてるんですよ!?これから自分が何をされるのか分かってるんですか!?」
「うん」
なんの躊躇いもなく、頷く提督。勘違いしているとか、そういった目ではないことは確実に見て取れる。
「なら……なら、どうしてなんの抵抗もしないんですか……私、司令に嫌われるのを覚悟の上でこうしているのに…」
弱々しくすぼむような口調に変わる秋月。それに連れて頭も降り、やがて項垂れるような姿勢に変わる。
「嫌わないよ」
「………えっ?」
またも予想外の返答。持ち上げられた視線と合ったのは、提督の優しい眼。背中に腕を回され、きゅっと抱き寄せられる。提督にのし掛かるような体勢に、今更な無礼を恥じてすぐに退こうとするががっしりとホールドされた腕からは逃れられず、慌てふためく秋月には構わず提督は続ける。
「秋月、ずっと辛そうな顔してたから…そういう時は、助けてあげたいの」
「し、司令……」
「誰かが困ってる時、私に出来るのはこれくらいだから……私は秋月の想いに応えたいな」
「……っ………」
嫌な顔一つせず、むしろ好意を持って自分を受け容れてくれる優しさと包容力。その暖かみに声を押し殺してシーツを濡らす秋月を、何も言わずに撫で続ける提督。
しかしこの優しさもまた、秋月の心の炎をより大きく揺らめかせるものだった。
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