49: ◆CaWSl75vrE[saga]
2015/07/06(月) 04:29:42.87 ID:4lGIy4Kg0
「……いいよ」
「……えっ?」
予想外の返答に、素頓狂な声で再三返してしまう。焦れったいような態度に耐えかねたのか、今度はしっかりと秋月に向き直りながら、はっきりとした口調で言い放った。
「いいよ、秋月の好きにして…」
その言葉に、またもや思考が止まる。わずかに働く頭から絞り出された単語はチープなものだったが、それでも秋月の意思を伝えるには十分だった。
「なっ、なんで……」
「さっきも言ったでしょう?秋月が辛そうな時は助けてあげたいって。もう我慢出来ないって顔してるし……ね?」
そう言いながらはにかむ提督に、心臓がどくんと跳ね上がる。本来男を刺激させるような仕草に無意識に反応した主砲はぴくんと弾み、ピンク色のビジョンに支配された脳裏に息が荒いでいく。
己の欲望に従って動き出した口先を見て、全てを察したのかそっと瞳を伏せる提督。がっつきそうになる本能を抑え、ゆっくりと顔を近付けていく。
あと十数センチ、あと数センチ。近付くにつれてばくばくと心臓が高鳴る。あと一歩で、唇が触れ合う距離。提督と同じように、秋月も『初めて』を味わうために瞳を伏せた。
562Res/255.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20