9: ◆CaWSl75vrE[saga]
2015/06/28(日) 03:32:46.63 ID:823VgtnL0
少しでも力を加えようものなら、たちまち折れてしまいそうな細い指。しかし、それは提督の女性らしさをより如実に表し、秋月の中の『男』を目覚めさせつつあった。
気付けば、先ほどまであれほどざわめいていた心がこれ以上ないほどの安らぎに満ちている。提督から漂う、鼻腔をくすぐるように暖かく、どこか懐かしい匂い。
密接に触れる提督の優しさと女性らしさ。そこから生まれる安心感と、膨れ上がる己の欲望。迷う秋月の思考をよそに、提督が続ける。
「何かあったのなら、話してごらん」
「あ……はい」
秋月が握った手を振りほどくどころか、すぐに同じ力で握り返しながら視線を合わせる。
そして、部屋に入ってからずっと落ち着きがなかった秋月が初めて凛とした態度で語り始めた。
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