【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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372:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:53:00.37 ID:FwRKI0Dw0
「きっとね、真面目な子って誰より早く安心したくて、だからどんなことにも真っ直ぐぶつかって行っちゃう。 例えそれが間違いでも、一番良い形なんだって思っちゃったらもう止まらない。 遠慮とか謙遜もそういうことだと思うの」
安心、確かにそれは俺の人生の指標に近い概念だとは思う。
独りであれば揺るがす物はなく、揺るがされることはなし。
373:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:54:38.89 ID:FwRKI0Dw0
「それは、確かに」
俺が傷付いていたかどうかは別に、あいつの笑顔に馬鹿っぽさが無い……らしくなく儚げな時、
あいつはあいつなりの考えで動いていたと思う。
由比ヶ浜は基本馬鹿だから、どんな問題も自分だけで動けば何とかなると思っている節がある。
374:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:56:27.95 ID:FwRKI0Dw0
「ヒッキーくんだってこれまで十何年生きてきて、感じたこととか考えたこと、色んな経験があって今のヒッキーくんになってるんだと思う。 だからああしろとかこうなれなんて言わないけど、何かあったら結衣にちゃんと言って、二人で考えて欲しいの……どんなに深い仲でも、言わないと分からないことってあるから」
……その言葉を聞いて、二人の姿がピッタリ重なった。
由比ヶ浜結衣は目の前の女性の分け身なのだと、当たり前の事実をこれ以上なく実感した。
375:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:58:24.44 ID:FwRKI0Dw0
「……うん、不確かな物は怖いわよね、おばさんだって未だにそう思うもの。 でもね……」
目の前の女性はそんな俺の怖じ気に一度は同意してみせ、そして、
376:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:59:51.44 ID:FwRKI0Dw0
「あらあらヒッキーくん、大丈夫〜?」
「だ、大丈夫です……いや、でも、えー……?」
377:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:01:40.52 ID:FwRKI0Dw0
「……自分の想いそのものを疑ってしまう人間は、どうすればいいんですかね?」
行き着くのは結局其処だ。
378:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:03:01.85 ID:FwRKI0Dw0
「それってヒッキーくんのこと?」
「……否定はしません」
379:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:04:34.07 ID:FwRKI0Dw0
「す、すす……好意的には、思ってますけど……」
目を逸らしどもりにどもってなんとかそれだけ捻り出す。
つか目を合わせたままこんなん絶対無理だから。あと多分目線下行く。バレたら唐突な死。
380:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:06:31.32 ID:FwRKI0Dw0
言いながらそれがただの言い訳であることを実感する。
そもそも自分の主観から人や社会の在り方を一方的に断じて唾を吐いていた俺が客観性など口にしていいものではない。
そんな俺の欺瞞をママさんは優しく除けていく。
381:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:08:20.40 ID:FwRKI0Dw0
「もう一度聞くけど、ヒッキーくんは結衣のこと、好きなのよね?」
「……はい」
382:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 22:09:48.25 ID:FwRKI0Dw0
「……すんません、用事を思い出したんでもう行きます」
「あら、そうなの? ごめんね〜引き留めちゃって……それに説教臭くて、歳取っちゃったかしら?」
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