その剣士、サキュバス憑きにつき。
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116:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/11/23(月) 17:34:41.27 ID:DfW6P8DMO

夢魔「正確には組手かしら。まさか、サキュバスが殺しをするとでも」

剣士「ならばサキュバスらしい精神攻撃を企んでいるのだろう。この世界ではお前に何を振るうのも気が進まない」

夢魔「へえ、私を大事にしてくれてるのね……うふふっ、ありがとう。」






夢魔「でも、私強いから」

夢魔「小細工もしないし魔法も要らない。ここはひとつ、力比べでもどうかしら? 勇者さん?」





パチン!

俺の前に剣が刺さる。どうやら現実で愛用しているそれを模しているらしい……なるほど、握りも重さもその通りだ。
対し、美しい少女は棒を構えていた。棒術を嗜む悪魔など聞いた事もない。

夢魔「この世界は貴方の夢で、私の支配する世界。貴方が目覚めたいと思えば全てが終わるし、そうね、この短剣を……ほら」

剣士「!? よせっ」

夢魔「っ……ご覧の通りよ。ここは食卓、ステーキナイフも安全であるべき。でしょう?」

夢魔が腕に刺した傷が、みるみる癒えていく。そもそも血の一滴も溢れない様子を見るに、ここはそういう世界なのだろう。



夢魔「ヤる気になったかしら?」

剣士「……組手など久しいものでな」

夢魔「あっ、そうそう。戦う理由を聞いていたわね。ひとつは、これから旅をする貴方に、私の身体の感触を隅々まで知って欲しいと思っての事よ」

剣士「もうひとつは?」





夢魔「こんな男に恋破れた、可愛い娘の弔い合戦よ♪」

……。
同じ乙女として、やはり許してくれないらしい。


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