その剣士、サキュバス憑きにつき。
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161:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/12/16(水) 19:05:43.10 ID:1Wh+wIvGO

少女「じゃ、適当にくつろいでてくれ……」



それだけ言い残し、少女は瞳を閉じる。
軽く丸まり、毛布を抱くようにして落ち着いてしまった。

剣士「……」

戸締りをするにも、鍵がどこか分からない。外に出る事は難しいか。



…………

少女「すぅ……すぅ……」

どうやら、本当に寝てしまったようだ。
くつろいでてくれと言われても、片付けたばかりの部屋を物色する興味も、毒かも分からない食べ物をかじる勇気も無く、視線を結局は少女に移すことになった。



少女「すぅ……すぅ……」



規則正しい寝息が、部屋を静かに漂う。深く休んでいるようだ。

剣士「なぜ、このようないたいけな少女が……」

柄にも無く、この少女の境遇に思いを馳せてみる。
どれだけの修羅場をくぐり抜けて、あれだけの哀しみを宿せるのか。
生きるためには強くなくてはならない。


夢魔と理解しあった事のひとつが、頭を奔る。
同情と共感の入り交じった気持ちが手を伸ばした。


少女「すぅ……すぅ……」

寝顔はこんなに可愛らしいのに。
そして髪の毛は柔らかい。

俺がそっと手を離すとき、




少女「……」




紅い瞳の少女と目が合っていた。


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