113: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/07/09(土) 02:50:59.39 ID:JXwmSVRd0
主人は立ち上がり、ゆっくりとこちらに向かってくる。喜びに高鳴る鼓動を無視するように、努めて、努めて無表情を取り繕う。
「今日は慣れない外出で疲れたろ。ゆっくり部屋で今日はもう休むといい」
え、と声が漏れた。本当にそんなことを言われるなんて思いもしない。主人は私の反応を予想していたのか、そんな日もあっていいだろうと肩を軽く触れて、私室に向かわれようとした。
その触れた体温がなければ、きっと、誤魔化せたかもしれない。けれど、だから、私はいつの間にか主人の裾をそっと掴んでしまっていた。
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