257: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/16(金) 16:43:31.59 ID:UulW8uKt0
意を決して、私は離れた主人の手に触れ直す。主人はそれを払うことなく、苦悶の表情のまま私を見られる。
「それでも…」
身体に力が入る、確かに主人は私が思っていた方とは、違うのかもしれない。でも、それは本当の意味で違うということではない。
「それでも私は…」
憎しみに駆られていた主人がいたのは、本当でいらっしゃるのだろう。でも、それは主人は大切な方を失ったからこその怒りだったことにも、違いないのだ。
「私は、私にとっては、主人は…」
だから。私の思いも、思っていた主人のことも。
「救いの主に、変わりはございません」
何も、変わりはしない。
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