91: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2016/04/30(土) 18:17:43.31 ID:i2q4B8sJ0
――ほらぁ、良い顔になってる。
女奴隷の顔はだらけにだらけ、口の端からだらしなく唾液を垂らし、頬を上気させて、目は虚ろ。
――気持ちいいことしか考えてないって顔。
お嬢様の思惑通り進んで、内心ほくそ笑み、若干それが面にも出そうになった時だった。
女奴隷「――好き」
お嬢様「……え?」
女奴隷「お嬢様、すき、です……」
一瞬にして、たった一言で動きが止まる。かばかりか、先程まで考えていた邪な思考さえも霧消した。
今、女奴隷は好きと言ったか。誰のことを? ――それは…………。
お嬢様「私のことが、好き……?」
女奴隷「はい」
予想の外の言葉に面食らい、たじろぐお嬢様。
確かに服を買ってあげたりしたが、彼女の意思を無視した行いもしてきた。
それなのに好きなどと……。
そこで考えられるのは一つ。
気に入られようとして言ったある種の自己防衛だと言うこと。要するに媚びを売られたのである。
――媚びを売っておけば、後々楽できるとでも考えたのかしら。……嫌いじゃないけど、気分の良いものじゃないわね。
そんなクズ思考が脳裏をよぎり、なんとも言えぬ心地悪さに顔をしかめそうになったとき――。
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