87: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2017/02/23(木) 12:12:52.98 ID:Buq8Oqaq0
自分の気持ちに偽りはない。
間違いない。間違いなくお嬢様のもとが好き。
なのになんで……?
お嬢様「――――」
お嬢様は手を伸ばし、ご令嬢の涙をすくう。
ご令嬢はそれを何の抵抗もなしに受け入れた。
目元をくすぐるお嬢様の指。
心配そうなお嬢様。
いや、お嬢様だけじゃない。
メイドも女奴隷も、心配そうにご令嬢を見つめた。
ご令嬢(――ああ……そっか)
ご令嬢「お姉様――」
お嬢様「なに?」
ご令嬢「お姉様は、ボクのこと好きですか?」
お嬢様「ええ――。友人としても、人としても――恋愛、という意味でも」
ご令嬢「本当ですか?」
お嬢様「本当よ」
ご令嬢「……それは――」
奥にいるメイドと目があった。
強い意思を持っている彼女。
長年、想い人を一途に想い続けた彼女。
ついで、女奴隷と視線を交わらせた。
誰よりも早くお嬢様と体を一つにした少女。
お嬢様の心を開いた少女。
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