3: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:25:38.54 ID:3fgq+U0U0
所長「──で、どんな風に死にたいの?」
所長は机の引き出しからカードを取り出すと軽くシャッフルし、Aの見えるように手の中で広げた。
所長「首吊り飛び降り薬漬け電車に突っ込むなあんでもあるよぉ?」
4: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:33:07.02 ID:3fgq+U0U0
依頼人A「…………」
所長「……ごめんね、気を悪くした?」
依頼人A「俺Mじゃないです」
5: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:35:50.45 ID:3fgq+U0U0
所長「死ぬ理由もあれでしょ?そのアイドルが死んだから後追いってわけか」
依頼人A「悪いですか」
所長「悪かないよ?ただ、マニアはスゴイなあって思ってさ」
6: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:36:42.79 ID:3fgq+U0U0
所長「ちょーっとまってねえ。あー……」
依頼人A「待てません。俺は一刻も早く死にたいんです。アイドルちゃんが待ってる」
所長「そんなに急かさないのー。急かしすぎると早漏だって笑われるヨォ?」
7: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:39:49.45 ID:3fgq+U0U0
所長は暫くウンウンと唸っていたが、天井を向いていた顔を元に戻すと、Aに向き合った。
所長「んーやっぱりさあ、睡眠薬はお勧めしたくないんだよなあ」
依頼人A「どうしてですか」
8: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:41:09.69 ID:3fgq+U0U0
所長「それでもいいの?」
「はい」 Aは力強く頷いた。
所長「強いねえ。僕なら死ぬの止めてるわ」
9: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:47:07.11 ID:3fgq+U0U0
所長は立ち上がると、事務所の壁に沿うように備え付けられた本棚に向かい、一冊の本を取り出し開いた。
所長「えっと……筆記用具なんかある?」
依頼人A「あ、はい」
10: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:49:05.88 ID:3fgq+U0U0
所長「だけどこれさーあ、致死量以上のんでも死ねない場合もあるのよねえ。死ねなかったら、きっつーい胃洗浄と、一生人工透析のお世話になっちゃうけどそれでもいーの?」
依頼人A「別にどうってことはないです。要は、ちゃんと死ねばいいんでしょう?」
所長「そうだけどっさあ……まあいいや。来世良い人生を」
11: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:52:15.87 ID:3fgq+U0U0
秘書「所長、あの人お金払ってませんが」
フロアーを衝立で仕切った奥のスペースから、長い髪をポニーテールに結った女が出てきた。手にはバインダーを持っている。
所長「やっけに興奮してたからねえー。ちょいちょいこんな人いるから僕困っちゃう。このままじゃ生活できないっ!」
12: ◆0B.2KBz0Ik[saga]
2016/05/15(日) 21:54:22.95 ID:3fgq+U0U0
秘書「……あの人、死ねるんですかね」
所長「そうだなあ、僕の見立てなら確実に死ぬね。アイドルの後追いする自分に酔っているようだったし。……死んでアイドルと一緒になれるわけないのにねえ。ああ怖い怖い」
秘書「全然怖がっているように見えませんけど」
13: ◆0B.2KBz0Ik[sage]
2016/05/15(日) 21:55:18.06 ID:3fgq+U0U0
×強い
○怖い
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