102: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 21:57:57.99 ID:pCqT42gVO
携帯はそのまま、ももちゃんの足元に滑っていった。
ももちゃんはそれを掴み上げ、口元を引くつかせた。
そして、そのまま、こちらに向かって進んできて、手を上げた。
叩かれる。と、みやちゃんは直感で感じたようで、両腕を頭上でクロスさせた。
ももちゃんは今まで見たことも無い冷たい目で、手を振り下ろした。
「いッ!!」
当たったのは、私の頬だった。
「あなた、なにをッ」
かなり痛かった。
でも、ももちゃんをこれ以上憎まれ役にしたくなかった。
「みやちゃんッ」
私はガードを解いて、今、何が起こったかピンときていないみやちゃんの左頬を見やる。
次の瞬間、そこにめがけて、自分の平手を打ち付けた。
「あゆ……む」
私は、きっと怖い顔をしていたに違いない。
みやちゃんは、じっと私の顔を凝視しながら、やがて、嗚咽を漏らし始めた。
「今までちゃんと止めてあげなくてごめん。でも、もう、ももちゃんにこういうことしないで」
「あんた……かんけ……な」
途切れ途切れに、みやちゃんが言った。
「ももちゃんは、私の友だちだから」
お気に入りとか、ほんと意味が分からない。
友だち。それ以上でも以下でもない。
好きな人と、友だち。子どもの時なんて、それくらいのカテゴリーで分けたので十分。
「みやちゃんにも、これ以上嫌なことして欲しくない」
130Res/101.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20