103: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 22:08:34.05 ID:pCqT42gVO
「私はみやちゃんのこと友だちだと思うし、好きだよ。ただ、ももちゃんをこれからもいじめるって言うなら、二人の友だちとして止めるから」
私は、左頬に添えられたみやちゃんの手を上から握った。
強く握ってやった。
届けばいいのに。
未来の彼女に。
願っても届かないだろうけど。
私の自己満足で終わるのだろうけど。
「言いたかったのは、それだけ」
私は部屋を見回した。
「あれ、やすはは……」
そうだ。
みやちゃんは、最初私たちに、やすは? と言わなかったか。
「やすは来てないの……?」
みやちゃんに聞いた。
顔を両手で覆って、小さく丸まって泣いていた。
私の問いには、ただ、首を振る。
知らないのか。
みやちゃんをこのままにしておくのも心苦しい。
「ももちゃん、私ちょっと出てくるね」
「ちょ、ちょっとこの女と一緒なんて」
「大丈夫」
「なにが大丈夫よ」
「たぶん大丈夫」
気休めだ。
でも、言わないより、言った方が何も無いよりマシだと思ったから。
少しでも大丈夫な方に転がって欲しいんだ。
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