105: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 22:31:55.80 ID:pCqT42gVO
坂本。
坂本と言うのは、旅行に行く前に好きな子の話でからかわれて、ケンカしていた少年のことだ。
私はそれを聞いて猛ダッシュでホテルのエレベーターに向かった。
二人の密会の場に行って、見つかれば嫌われてしまうかもしれない。
でも、心は正直で例え嫌われても、他の男にやるくらいなら――。
ホテルの自動ドアから転がるように出て、公園に向かって一直線に走った。
約束。
夜出ないように。
だから、あんなこと言ったのか。
そんなに邪魔されたくないの。
思っている以上に、恐ろしい事態。
ホテルの灯りと遠くの街灯でうっすらと噴水が浮かび上がっていた。
そこに腰掛ける、二人が見えた。
とりあえず坂本を池に着き落とそうか。
とも考えたが、もしやすはが坂本のことを気に入っていたら。
私はやすはの視界に入らないように、茂みに隠れた。
小学5年生の淡い恋を応援しないと。
落ち着け。
相手は小学生。
アラサーおばさんがシャリシャリ出るまくじゃない。
じゃないけど。
走ったせいで息が荒い。
大人の姿で仮に彼らを見つめていたら、ただの変質者だ。
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