38: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 20:53:31.33 ID:4yJ+Tv6jO
やすはは傷口に砂が入ってないか確認して、
「終わり、膝以外は傷になってないし、自分で洗ってね」
「ありがとう、やすは。やすは、良いお母さんになれるよ」
「行き過ぎでしょ。まだ、お嫁さんにもなってないのに」
言葉に出されて、やすはが中学になった時に彼氏ができてしまったことを思い出した。
ものすごく嫌だな。
「やすは……に」
大人になってからそんなことに気が付いても遅いんだけどね。
「やすはに彼氏ができるの……嫌だな」
なんて。
止めることはできないけど。
「あ、洗い終わったよ」
タオルを椅子に掛けた。
「ばか……何言ってるの」
「え、まだ洗えてないとこある?」
私は自分の体をチェックする。
顔に砂利がついている。
心なし、おでこもひりひりする。
ここか。
「おでこ忘れた……っへへ」
やすはに背を向け、蛇口を捻る。
顔ごと洗う。タオル、タオルを後ろに置いてきた。
目を瞑ってやすはを呼ぶ。
「やすは、タオル取って」
「ん……」
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