81: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/03(金) 15:20:09.65 ID:oH4qIxGEO
そうこうしているうちに、観覧車が地上へと近づいていた。
「もう、外に出ないと。この話は出てから別の所でしようよ」
「いいや。今、決めなさい」
「そりゃ、キスは嫌だよ」
私だってキスは好きな人としたい。ね、願わくば、大人になったやすはとうにゃうにゃ。
もちろん、こんな子どもとしたってノーカンだけど。
「嫌って言ったわね? 傷ついたわ」
「それは、ごめん」
私は軽く言って小さく頭を下げた。
それは、彼女を逆なでするには十分だった。
私もいい加減彼女のわがままに辟易していたのかもしれない。
「あゆむ!」
思いっきり睨んで、眉根を釣り上げた。
そして、座っていた私の肩をシートに押し付ける。
またビンタかと思い目を瞑った。
「ッ……!?」
唇に生暖かいものが当たった。
それが何なのか理解するのに、数秒要した。
鼻息が当たっていて、長い睫がふるふると震えていた。
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