モバP「痛くなければ覚えませぬ」
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133: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/21(火) 22:13:47.56 ID:YYpuyXGO0
無我夢中で顔面にへばりつく腕を振り払う。
何か叫び声のようなモノをあげていたかもしれないが必死すぎて何が何だかわからない。
目をパチクリさせている早苗さんと目が合った。
P「はぁ〜はぁ〜……くっ……!?」ズキッ
そうだ、こめかみ!
何か刺さってないか!?
もし何か頭に刺さっていたとしたらそもそもこんな思考自体浮かばないのだろうが、確かめるのが少しこわい…。
それほどまでにさっきの痛みは激しかった。
ぬるっ
P「痛ぅ……っ」ズキズキッ
まだ痛む右のこめかみに恐る恐る触れてみると、流石に何かが刺さっているということはなかったが、ぬるりとした感触があった。
P「血……?」
指先が赤くなっている。
しかしそれは出血というほどのものではなく、どちらかというと滲み出るという方が近い。
別の指で二度三度触ってみると付着する血の量はみるみる少なくなった。
とりあえず一安心だろう…。
早苗「あっ…ブローチ……」
今頃気付いたらしい。
ため息が出そうになる。
怒りを通り越して呆れてきた…。
もう早く帰りたい。
ああ帰ろう。
帰って酒でもあおって忘れてしまおう。
早苗「ごっ………ごめんねぇ〜おねぇさん、ブローチしてるの忘れてた〜…。あはは…」
P「はぁ…」
早苗「ぁ…。まだ…痛む…?」
P「……もう、いいです……。早く帰りましょう」
まだ何か言いたそうな彼女を置いて鞄手に取り、事務所のドアに向かっていく。
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