モバP「痛くなければ覚えませぬ」
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135: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/21(火) 22:16:11.08 ID:YYpuyXGO0
ぶちっ
という音が聞こえた。
それは比喩的な意味ではないし、かといって脳の血管が切れた音なんかじゃない。
その音は顎の筋肉から響いた。
歯を食いしばり緊張した顎の筋肉のひしめく音だったのだと思う。
ともあれ、その音をきっかけにしてか言い訳にしてか、俺はキレた。
早苗「ぇ? ちょ?」
くるりと振り返り、たじろいだ彼女の肩を押す。
もう一度押す、彼女は後退する。
そして…。
早苗「あっ!?」
どさっ!
応接スペースのソファが背後にあると気付かずに後ろに下がろうとした彼女は座面に倒れこんだ。
そこですかさず上半身に馬乗りになってやった。
早苗「えっ!? ちょっと!?」ジタバタ
臨戦態勢の彼女ならばこんな不覚を取ることはなかっただろう。
しかし飲酒による判断力と身体能力の低下に加え、俺がこんな手段に出るということは全く想定していなかったのだと思う。
もしかしたら罪悪感に思考リソースが割かれていたのかも。
ともかく完全に虚を突くことができた結果がこれである。
早苗「うそっ!? なんで…っ!?」ジタバタ
だとしても、倒れこんだ先が道場の畳ならば素人の俺から逃れることなど容易だったろう。
だが倒れこんだのは合皮のソファ。
彼女の必死の動きはウレタンの弾力に吸収され、合皮素材の滑りの悪さは彼女の衣服に絡みつき筋力を効率的に疲弊させる。
しかも彼女の腹に体重をかけると座面ごと沈み込み、その拘束をより強固なものにすることができた。
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