モバP「痛くなければ覚えませぬ」
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5: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:22:48.59 ID:kn5lQ3PC0
ソファに腰を下ろしふと壁掛け時計に目をやるともう23時になろうかというところだった。
23時…。びっくりしたことで思いつくのが遅れたが、高校生であれば夢の中にいるのが推奨されるような時刻だ。


P「奏、こんな時間になぜ事務所に来たんだ? 今日の仕事は21時まででそのあともタクシーで直帰するように伝えていたはずだが?」


向かいではなく隣に座ってきた奏に目を合わせないまま質問する。

奏「だからあなたを労いに来たのよ」


見目麗しいアイドルが労ってくれるなど本来なら望外の喜びと言っても良いのだが、それもやはり時と場合に依る。
それに加えて奏は「要注意人物」なのだ。
ひょっとしたら自意識過剰と言われてしまうかもしれないが。
…ただの自意識過剰であったならどんなに簡単か。


P「感心しないな…。奏はまだ高校生なんだぞ? たしかに仕事で夜遅くまで拘束することはあってそれは本当に申し訳ないと思っているが、それでもだからこそ高校生として最低限の休息を取れるように配慮しているんだ」

P「しかも、こんな時間の事務所に来るなんて。俺しか残っていないような事務所にのこのこやって来るなんて、危機感があまりにも無さすぎるんじゃないか?」

奏「…あなたしかいないからきたのよ」ボソッ

P「ん? なんだ?」


かなり際どい言葉を必死に冷静に聞こえていないふりをした。


奏「…なんでもないわ」


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