モバP「痛くなければ覚えませぬ」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
89: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/20(月) 21:29:35.41 ID:ISQHSrEc0
P「あ…今何時ですか? それにどうして美優さんは事務所に…?」

美優「今は…24時になったところですね…。さっきまでこの近くで留美さんたちとお酒を飲んでまして…。
帰りに会社の前を通ったらまだ電気がついていたので、もしかしてまだPさんがいらっしゃるんじゃないかと寄っちゃいました」


普段より柔和な表情で微笑む彼女の頬は、よく見るとほのかに朱が差していることがわかった。
24時か…そういえば事務所の電気はこの一画しか点いておらず、周囲も静まり返っている。


美優「もしかしてこれからまだお仕事されるんですか…?」

P「いえ、今日はもう仕事は残っていません。少し疲れが溜まっていたので帰る前に30分だけ仮眠するつもりだったんですが…。
思ったよりも長く寝てしまっていたようです」

美優「……」ジーー

美優「たしかに…目の下にクマが見えます…」ジー

P「み、美優さん…っ、ちょっと…近いです…」


鼻と鼻の頭がくっつきそうなぐらい近づいて、俺の顔をまじまじと見つめる美優さんに心拍数が一段上がったのが分かった。
しかも頭を美優さんで取り囲まれるようなこの体勢に加え、お酒で体温も上がっているらしく、濃密な彼女の香りが鼻腔を満たし、思考が濁りそうになる。
緊急回避とばかりに視線を美優さんからずらすと、ソファ前に置かれたローテーブルの上に、見慣れない小さな電気製品らしきものが稼働しているのに気が付いた。


P「あ、コレ…もしかしてアロマディフューザーってやつですか?」

美優「はい…。少しでもPさんの疲れが取れればと、使わせていただきました…」


美優さんは趣味でアロマを嗜んでいるというのは聞いていたが、実際に見ることは初めてだった。
可愛らしい形をしたディフーザーはうっすらとした照明を点けながら、その上部からミストを排出している。
意識して深呼吸してみると、胸奥をつつく美優さんの匂い以外に南国を想起させるような甘い香りがあることに気付くことができた。

…なんだか元気が湧いてくるような香りはこれだったのかな…?


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