102: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/07/01(金) 00:16:12.50 ID:QL2iAkFqo
12月24日
昼 ソ連 シベリア鉄道(ウラジオストク-ノヴォシビルスク間) ロシア号五号客車
瑞鶴「……」
温かい客車の車窓から凍てつくシベリアの大地を眺める。
ここはもう海じゃ無いという実感とともに初めての旅への恐怖が今更襲ってくる。
加賀「……ただいま」ガラガラ
瑞鶴「加賀さん、お帰りなさい」
翔鶴「お帰りなさい。ありがとうございます」
客室の扉を開いた加賀さんは随分と急いだ様子で中へと入ってきた。
加賀「……連結器を通る度耳が取れそうだったわ」ガタガタ
瑞鶴「なるほどそれで……。ところで酒盛りグッズの調達は……?」
加賀「勿論、ほら、どうぞ」ドサドサ
瑞鶴「イェーイ!」
翔鶴「しかし本当に少し常識を超えた寒さですね。北海よりも寒い気さえします」
加賀「まったくよ。普通の人間が住める寒さじゃ無いわ」
瑞鶴「まぁまぁ、ウォッカ飲んで温まりましょう!」
初老の男性「お嬢さんたち、ここは空いてるかな。もし良かったら座りたいのだが」
瑞鶴「空いてるよ〜。遠慮せずどうぞ!」
初老の男性「ありがとう。私の祖国の言葉が上手いね……君たちは日本人に見えるが」
瑞鶴「はい。日本人です」
初老の男性「ああ、暖かさに目を開けば美人ばかりじゃないか。素晴らしい旅になりそうだ」
瑞鶴「あはは!!」
初老の男性「このごろ日本からの来客も少なくなって寂しかったんだよ」
翔鶴「どこまでご一緒出来るのでしょう」
初老の男性「私はモスクワまで。君たちはどうかね」
加賀「私たちもモスクワよ。ご一緒できて嬉しいわ」
初老の男性「では早速ウォッカでも飲もう」
瑞鶴「そー来なくっちゃ!」
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