17: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 19:44:37.68 ID:GUujIImdo
飛行場姫「命が蘇るのにそーんなに反対なのか?」
重装兵「別に反対でもないかな。どうせ出来ないから考えたこともなかった」
飛行場姫「もし出来たら」
重装兵「うーん……何度でも生死を繰り返せる、つまりトライアンドエラーで成功するまで無限に人生を繰り返すことが出来る。それってやりたいこと全部できるってことだろ」
飛行場姫「うん。何度でも繰り返せるんだから全部できるようになるだろうな」
重装兵「何もできないことと何が違うんだ?」
飛行場姫「えっ、真逆じゃん」
重装兵「少なくとも人間は出来ないことがあるから努力するし後悔もする。喜んだり悲しんだりっていうのは結果に到達するまで試行錯誤する過程の中にその種がある」
飛行場姫「うん」
重装兵「その種が色んな感情な元なわけだけど、もし結果が決まってるならその種も生まれやしない。ほら、なんていうか、君は最初から結果が分かってることにワクワクするかい?」
飛行場姫「……しねーだろうな〜」
重装兵「だろ。もしそんな状況で卯月に会って謝っても、その行為の意味なんて無くなってしまう気がするんだ。だからもし出来たとしてもしないだろうな」
飛行場姫「謝りたくて仕方なかった奴がよく言うよ」
重装兵「二度と謝れないからこそ早く死にたかったんだろうね。昔の俺は」
飛行場姫「確かに結果が分かったゲームなんて詰まんないけどさ」
重装兵「うん」
飛行場姫「私は何があろうとオマエとずっと一緒に居たいって思うよ」
重装兵「……お、おう」
飛行場姫「どうして困ってんだ」
重装兵「こういうところがなぁ」
飛行場姫「こういうところがなんだよ? ……きっとトーちゃんもさ、ネーちゃんたちとずっと一緒に居たいんだ」
重装兵「一緒に」
飛行場姫「うん。そうだ。理屈じゃない。トーちゃんはもう本当に純粋に、私たちと一緒に居たいだけなんだな」
重装兵「純粋さって奴は強いし眩しいよ。でも打算じゃない分、折れた時に傷も大きくなる」
飛行場姫「そだな、トーちゃんは私たち姫のことになると眼の色が変わっちゃうし冷静じゃなくなるよ……でもさ、そんなところだって可愛いじゃん?」
重装兵「世界中を死の渦へ巻き込んでもそう言える君が羨ましいよ」クス
飛行場姫「だよな〜。家族びいきの私でもさすがに擁護がしんどいわ〜」ケラケラ
飛行場姫「喋ってちょっとスッキリ出来たよ」
重装兵「そのつもりで来たからね。良かったよ」
飛行場姫「今は悲しんでる時じゃなくてこれ以上悲しみの連鎖を生まないために頑張る時だ」
重装兵「そのためには?」
飛行場姫「艦娘を守るより大元のトーちゃんを止める方が先決だ。今のトーちゃんには戦果よりも何よりも私の手だ」
飛行場姫「手で包んでほっぺたに親指当てて、俯いてじゃなくて真っ直ぐ目を見ながらやめるようお願いする」
重装兵「それで解決しそうなのかい」
飛行場姫「分かんない。多分、しないんだろうな。でも今この瞬間この世界で一番私を必要としてるのは間違いなくトーちゃんだ。だから行かなきゃ」
重装兵「うん」
159Res/243.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20