30: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 20:04:45.88 ID:GUujIImdo
互いの瞳には互いの顔が映り込んでいた。
飛行場姫「トーちゃん、ちょっとびっくりするかもだから注意してな」
大妖精「今更何を言われたところで驚きもしないけど……」
飛行場姫「じゃあ……」
飛行場姫「リンク、開始」
大妖精「!?」
奥の手は言葉ではなかった。
艤装と使い手が絆を結ぶための儀式である筈の行為だった。
触れた部分から彼女が流れ込んでくる。
大妖精(馬鹿な、生体リンクをこんな)
委ねられた者はその心の中を覗くも傷つけるも自由自在となる。
それがどれ程危険な行為であるか、姫をデザインした大妖精だからこそ理解出来た。
艤装ならまだしも今回の相手は妖精である。
知って尚、彼女は自分の精神を私にまるごと委ねようしているのだ。
大妖精(艤装を適正に使うためのリンクをこのような方法で使うとは……無謀以外の何物でもない)
大妖精(自信があるのか捨て身なのか)
飛行場姫「トーちゃん、これが私の全部だ。全部見てくれ……それで判断してくれ」
そこには日毎に人間と艦娘への憎しみが消えていく彼女の記憶と感情があった。
南の島での記憶は常に笑顔に満たされていた。
信頼できる仲間と友に囲まれた彼女の幸せのかたち。
人間と艦娘と深海棲艦と妖精が暮らす奇跡の時間を、大妖精は彼女の目を通して見た。
159Res/243.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20