31: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 20:06:05.00 ID:GUujIImdo
大妖精(……暖かい世界だ)
長年戦い続けた指導者にとってもその場所は優しさに満ちていた。
大妖精(いや違う!! これは姫の感情で、私のものではない。断じて違う)
記憶の中に日本軍の格好をした男が現れた。
大妖精(こいつか)
男が死を望んでいることが大妖精も分かった。
彼女の心が次第に男へ傾いていく状況も容易に掴めた。
再び戦いが始まるかもしれないとなった時、心の中が乱れ始める。
姫による議会
身内同士での決裂
そして開戦
敗北
心の中の乱れは収束することなく、現実の流れの中でその振れ幅を大きくしながら彼女を揺さぶり続ける。
それでも彼女が思考停止した安易で楽な道へと進むことが出来ない理由。
揺さぶられ続ける理由そのものが大妖精には見えていた。
友である艦娘を守る意思、深海棲艦としての立場、姫として滅ぼすべき敵である筈の人間に恋をする自分、そして……
大妖精(…………これは私か)
彼女の父とも言える妖精。
彼女の心の中は大切に思う全ての存在で入り乱れていた。
心の乱れはそれら全ての幸せを願うが故の迷いであった。
大妖精(愚かな。自分のことすらろくにこなせないくせにこれ程他人を抱え込んで)
大妖精(………………私は)
大妖精(私はこの子にこんなにも愛されていたんだな)
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