32: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 20:07:40.35 ID:GUujIImdo
大妖精「……妖精相手に生体リンクするなんて自殺行為だよ」
飛行場姫「おかえりトーちゃん」
大妖精「もし私に悪意があれば――――」
飛行場姫「トーちゃんはそんなことしないだろ」
大妖精「しないけどさ」
飛行場姫「トーちゃん、私の言いたいこともう分かるよな」
大妖精「……」
飛行場姫「トーちゃんは寂しいんだろ」
大妖精「……私は指導者だ。そんなことを言える役柄じゃない」
飛行場姫「言っていいんだよ。役柄なんて気にすんな」
大妖精「それは出来ない」
飛行場姫「役柄で縛ったままじゃお喋りも出来ないじゃん。私にだけでいいからホントのこと言ってみなよ」
大妖精「…………」
飛行場姫「だってさ、私だけ全部見せるのなんてフェアじゃねーじゃん?」
大妖精「出来ないよ。今までの自分を裏切ることになる。今までの犠牲に対しても……」
飛行場姫「そうやって自分を守るために他人を殺した男を私は知ってるよ。トーちゃんも知ってる」
大妖精「あんな下劣な人間と私が同じだと言うのか」
飛行場姫「私が好きな人間のこと下劣って言わんでくれよ〜。あと、いい加減自分を騙し続けるのもやめなよ」
大妖精「騙してない」
飛行場姫「ほんとの自分なんてどうしようも無いものなのに、高尚なものであろうとして嘘ついて殺して」
飛行場姫「トーちゃんちっちゃいんだから。身の丈にあった自分のホントの言葉で喋って欲しいって思うんだけどな」
そうだ。私は小さい妖精なんだ。指導者なんていう人間的で前時代的な重荷に耐えられるほど強くはないんだ。
大妖精「……私は死ぬほど寂しい。孤独でどうしようもない」
言うつもりの無かった本音は容易くこぼれた。
飛行場姫「……」
大妖精「ああ、言ってしまった、言ってしまった……」
飛行場姫「言っちゃったね」
大妖精「もう私はおしまいだ。私は自分の役柄を捨ててしまった!」ワナワナ
飛行場姫「んなもん、最初っから捨てれば良かったのに」ケラケラ
大妖精「笑い事じゃない!」
飛行場姫「笑い事だよ。ウリウリ」コチョコチョ
大妖精「うあっ、うひっ、むひひっ!」
飛行場姫「そーれそーれ」コチョコチョ
大妖精「や、やめろ姫むひょひょひょ!」
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