33: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 20:09:22.78 ID:GUujIImdo
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大妖精「ひぃひぃ」ハァハァ
手の中の妖精が笑いすぎて、笑いすぎたせいで自分への怒りすら忘れてしまったタイミングで彼女はまた話を切り出した。
飛行場姫「な? 弱音吐いたところで何も変わんないっしょ」ケラケラ
大妖精「……物事はそう単純じゃないよ」
飛行場姫「複雑にしようとしてたのはトーちゃんだよ」
大妖精「当たり前だ! 弱い私を誰も認めてはくれない!」
飛行場姫「指導者失格ってか」
大妖精「そうだ」
飛行場姫「じゃあ選ぶのだ!」
大妖精「選ぶ?」
飛行場姫「今までみたいに強いフリしたままで孤独か、弱くてもいいから娘に囲まれるか」
大妖精「……強いままで囲まれたい」
飛行場姫「んなん無しだよ。強いフリしてるトーちゃん『役柄役柄』うるさいし、本音で喋ってくんねーんだもん」
大妖精「強いふりのままでは駄目なのか?」
飛行場姫「駄目。フリだけで作り上げたものは必ず壊れちゃう」
大妖精「……」
飛行場姫「今のトーちゃんもそうだろ。お互いフリだけだからこそ寂しい思いしてるんだよな」
大妖精「……そんな弱い私を他の娘たちは受け入れてくれるのだろうか」
飛行場姫「他の奴らが受け入れなくても私だけは受け入れるよ」
大妖精「……」
飛行場姫「三位のネーちゃんも七位もいなくなっちゃったけど姫はまだいっぱい残ってる」
大妖精「だから我慢しろと?」
飛行場姫「うん。居なくなった奴らの分までトーちゃんのこと大事にするから」
大妖精「だが、私はお前の姉たちを本当に……」
飛行場姫「トーちゃん、やっちゃ駄目だ」
大妖精「……」
飛行場姫「私、人間はもう諦めるよ。やっぱあいつよりトーちゃんの方が寂しそうだし、多分トーちゃんの側にいてやんねーと駄目だって思う」
その言葉は、彼女の心の中を覗いた者にしか分からない重みを持っていた。
大妖精「……それでいいのか? 姫ちゃんはまだあの男のことを」
飛行場姫「確かにアイツの事も好きだけど、トーちゃんも同じくらい好きだから。……って見たんなら知ってるだろ?」
大妖精「……」
飛行場姫「あいつは人間のわりによく心得てる奴だからな。大丈夫だ。私はこれからずーっとトーちゃんと一緒にいる」ケラケラ
大妖精「……」
飛行場姫「今まで寂しい思いさせてすまんかった。まぁ今後ともよろしくな!」
黒妖精の言っていたことは本当だった。
この子はこんなにも私の魂を救ってくれている。
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