103:私の友達は、変わらず女の子でした ◆uFgKAeBDKs[sage saga]
2016/08/09(火) 19:07:43.40 ID:IF7t6qkEO
一歩、和ちゃんの隣に歩み出る。
小さく俯く顔。
その力なく垂れさがる手を、ぎゅ、と握り締めた。
咲「大丈夫。その時も必ず、和ちゃんのすぐ隣を私も一緒に歩いてるから」
咲「和ちゃんが迷子になっても、私が必ず手を引いてあげる。迷っているなら、背中を押してあげる」
咲「すぐ傍にちゃんと、私がついてる……」
和♂「はい……ありがとう、ございます、咲さん……」
握った大きな手が、力強く力を込めてくる。
潤む瞳は、夕日の照らされる顔の紅と相まってとても色っぽい。
和♂「やっぱり、咲さん。私っ……あなたのことが――ぅっ」
私の言葉にゆっくりと頷いてくれた和ちゃんの涙声は、途中乱暴なノイズが入ったように小さく途切れる。
俯いたまま震える背中を、後ろから抱きつくような体勢で支えながら、点滅する信号機に急かされて、ゆっくりと足を進めていく。
そしてようやく、アスファルトの上を真っ直ぐ伸びる梯子を模した、長い横断歩道を渡り切った。
気づけばまた、私たちは歩行者の波の中にいた。横断歩道を渡りきった人たちと、次の青信号を待つ人たち。
でも、よく見ればお互い、みんな全然違う人ばかり
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