新東京物語
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104: ◆BRVDE48Y6OxB
2016/08/25(木) 12:33:23.74 ID:1G1nvqDW0

「こんにちは、マキクン」

「どうも」

たった一言交わした後、互いに攻撃を仕掛ける。

体操競技のゆかのようにアクロバットな動きを見せる牧、桐島は長袖に巻きつけたワイヤーの先の針を壁に飛ばし牧と距離をとる。

牧は着地とともに波動を固めたエネルギー弾を
桐島に飛ばしていく。

桐島は蜘蛛のように壁から壁へワイヤーにより
エネルギー弾を躱す。

桐島は知っていた。
牧の能力が精神干渉タイプでその多くが接触、
または波動に触れることでハマるものであることを。

いつになく慎重に桐島はシカケを済ましていく。おそらく牧には感づかれているだろう。
けれども技巧的に感づかれないようそれを済ませていくことよりも牧に接触しないことの方がはるかに優先順位が高かったのだ。

(そろそろか)
意味ありげに牧は思う。

その頃には少しづつ力の差が見え始めていた。
やはり近距離攻撃を主とする牧よりも中距離を
主とする桐島に軍配が上がったのだ。

牧のズボンはところどころが切り裂かれ生々しい傷が見えている。

「その傷痛そうだねぇ!
例えばこう思ったりしないの?
ワイヤーに痺れ毒や催眠毒を仕込んでないか
とかさぁ!」

「その発言が仕込んでないことを意味してるね
そういうのは考えるほど無駄じゃないか」

「流石ぁ!でもこれじゃあ
お得意の芽は使えないねぇ!」

ニヤリと桐島は笑う。
すると牧もニヤリと笑みを浮かべた。

「ああ、やっぱり勘違いしてたか。
君がどうしてそれを知ってるかは
すごく気になるけど」
「君、負けたね」

「!」

桐島の動きが止まる。
膝は地に着き、震えが始まった。

「何も手で触れるだけが条件じゃない。
例えば視覚ではめることだってできるだろ」

「君が見えていた僕の波動の色の
赤が芽なのさ。そろそろ意識が
変わる頃じゃないかな」

桐島の震えが止まった。
この時牧は一片の疑いもなく勝利を確信した。

「俺の名前は桐島、明だ」

涼とは明らかに声色が変わる。
波動の色も白から紫へと変貌する。

「想定外だ。………多重人格者か!」



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