11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 11:36:38.98 ID:Li1QhE+X0
その後、何も言い返すことができず、また診療所に戻った。
そもそも、自分の常識が通じない相手なのかもしれない。
傷つくというか、カルチャーショックに近い。
「ナツ、家を案内しよう。ミソラは、しばらくは診療所生活が続くから、ナツはそれまでに家のことを覚えていこう」
ナツは頷いた。父がナツを車に乗せる。母も一緒に帰るのかと思ったが、
「果物持ってきたから、一緒に食べようと思ってたの」
と、父とナツに手を振っていた。
遠ざかっていく車を見送りながら、どっと疲れを思い出した。
やっぱりちょっと歩くとまだしんどいみたい。
でも、ナツに弱音を吐くのは嫌だった。
私とナツは当たり前だけど、考え方が違いすぎるのだ。
「ミソラ、大丈夫?」
「うん。お母さんも、無理しないで。もう大丈夫だからね」
母をぎゅっと抱きしめる。
「ええ」
しばらく、二人抱きしめ合った。
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